川野 恭子さん写真展「When an apple fell, the god died」にて、インスタレーション作品を制作、展示しました。
会場は写真企画室ホトリさん。
生花を使ったインスタレーションの為、初日、二日目の二日間限定のインスタレーション。
今回の展示の内容は、きょん♪さんこと川野さんが、ある旅先からの帰り道で偶然出逢ったりんご園と、そこでの想いが鍵となるもの。
西日に照らされ、紅く輝くりんご。魅力を放つ りんご園。
その時、りんご園は川野さんにとっての「楽園」であり、
りんごは神に等しい知識を得られる禁断の果実のように存在する。
今回の展示は、自分らしさを求め、さまようりんご園が舞台の写真展。
この展示の内容をtocolierなりに咀嚼し「エデンの園」をテーマにインスタレーション作品を制作しました。
中央には「知識の樹」。
様々な花が咲く楽園ですが、
ただ美しいだけではなく、禁断の果実=りんごを食べるように そそのかす蛇の存在に似た、どこか怪しい植物として、食虫植物のサラセニアの葉なども使いました。
また、今回の展示の色調に合わせ、全体的に落ち着いた色合いに。
インスタレーション作品のすぐ近くの川野さんの写真作品からもつながるような流れをで配置しました。
インスタレーション作品は、ただの展示物ではなく、撮影会を目的としたものでしたので、
同じ色だけにならないように、また、1つのテーブルを8名で囲んで撮影できるように、
あらゆる角度から楽しめるように配置しました。
禁断の果実=りんごを媒体と介して自分らしさを見つけようとしても、それは「神だのみ」であり、りんごはやがて樹から落ち、朽ちる。
その時「神」は死に、自分らしさは自分で探すしか無いと気づく。
神だのみは祈りにも似て、ロザリオや聖典、
メダイユ、聖水入れなど、
キリストにまつわる小物をメインに、
テーブルフォトとしてもお楽しみいただけるような
海外のアンティークカード、アンティーク瓶なども用いて作り上げました。
三日目の朝には解体。
使ったお花は捨てることなく、花瓶にまとめてホトリさんへ残し、きょんさん、ホトリのsaorinさんが素敵に使って下さいました。
(搬出の日。左が搬出前、右が搬出後。)
やがて落ち朽ちるりんご。
そしてやがて枯れる花。
たった二日間だけ現れて、終わりを告げるエデンの園。
神に等しい知識を得られる禁断の果実は存在しない。
自分らしさは自分で探すしかない。
そのもがき、さまよう、積み重ねが、いつしか自分らしさを見つける、禁断の果実に近いものかもしれないと思いました。
最後は光が印象的な川野さんの作品。
その光の先へ、私たちもたどり着きたい、そう思った川野さんの写真展でした。
二日間のインスタレーション展示期間中に足をお運び下さった皆様、そして貴重な機会を下さった、川野さん、saorinさん、ありがとうございました!
素敵な皆様のおかげで、とても楽しく作品を制作する事ができました。
なかなかインスタレーション作品のご報告の記事まとめができず、遅くなってしまいましたが、
川野恭子さんの写真展は明日12月2日まで、浅草橋の写真企画室ホトリさんにて開催中です。
まだご覧になっていない方、ぜひお出かけくださいませ。
++++++
川野 恭子 写真展 〜 When an apple fell, the god died
2016.11.16 Wed – 12.2 Fri 13:00-19:00 ( ※月・火 休廊 )
写真企画室ホトリ
〒111-0053 東京都台東区浅草橋 5-2-10
MAP → https://goo.gl/maps/
JR総武線/浅草橋駅西口より徒歩4分
都営浅草線/浅草橋駅より徒歩6分
JR山手線・京浜東北線/秋葉原駅より徒歩10分
総武快速線/馬喰町駅より徒歩13分
++++++