「たんぽぽの綿毛の植物標本」 - 儚い時間を閉じ込めて

儚い時間を閉じ込めて

たんぽぽの綿毛の植物標本について

すべては一目惚れから

tocolierの代表作のひとつ、たんぽぽの綿毛の植物標本。

実は最初から深いテーマやコンセプトがあったわけではありません。

きっかけは、とてもシンプルでした。

 

素材として販売されていたたんぽぽの綿毛を見つけた時、その繊細な姿に一目惚れしたのです。

ふわふわで、軽やかで、今にも飛んでいってしまいそうな姿。

「なんてかわいいんだろう」

そう思いました。

そして同時に考えたのです。

どうしたら、この子を一番素敵に飾れるだろう

たどり着いたのは植物標本でした

しばらくの間、答えは見つかりませんでした。

そんな時に出会ったのが、たんぽぽにぴったりの細長いガラス瓶でした。

綿毛をそっと入れてみる。

それだけで十分に美しい。

余計な装飾はいらない。

アンティークの植物標本のように、静かに飾るのが一番似合う気がしました。

そうして生まれたのが、この植物標本です。

子どもも大人も足を止める

イベントでは、たくさんの方がこの作品の前で足を止めてくださいます。

小さなお子さんは、綿毛を見ると瓶に向かって「フーッ」と息を吹きかけることも。

たんぽぽの綿毛を見ると、吹きたくなるのでしょう。

そして、

「飛んでいかないの?」

と不思議そうに尋ねます。

どうやって作っているの?

どうして落ちないの?

そんな質問もよくいただきます。

落ちないの、不思議ですよね。

実は…「最後に魔法をかけているんです」

だからこの綿毛は落ちません。(そういう事にしてください)

「懐かしい」「ホッとする」

一方で、大人の方からいただく言葉は少し違います。

「懐かしいですね」

「なんだかホッとします」

そんな感想をいただくことがよくあります。

先日は、小学校低学年くらいの男の子が作品を眺めながら、

「これが家にあったら、見ている時になんだかホッとしそうだね」

と言ってくれました。

その言葉がとても印象に残っています。

子どもでも、そんなふうに感じるんだなと。

 

儚い時間を閉じ込めて

お客様とお話しする時、私はこの作品を

「儚い時間を閉じ込めました」

とご紹介することがあります。

それは風に飛び立つ前の綿毛の時間かもしれません。

あるいは、子どもの頃に過ごした遠い記憶かもしれません。

道ばたで綿毛を見つけて、夢中で息を吹きかけたこと。

学校からの帰り道。

公園で過ごした時間。

誰かと歩いた春の日。

たんぽぽの綿毛は、そんな小さな記憶をそっと連れてきてくれる存在なのかもしれません。

暮らしの中の小さな景色

この作品を眺めていると、

少し気持ちがゆるむ。

少し懐かしくなる。

少しホッとする。

そんな時間を届けられたら嬉しいと思っています。

風に飛び立つ前の、ほんのひととき。

そして、それぞれの心の中にある儚い時間。

そのどちらも、この小さなガラスの中に閉じ込められたらいいなと思っています。

最初は真ん中のサイズだけで作っていた「たんぽぽの綿毛の植物標本」。

「綿毛が大きくて瓶に入らない。」

「小さいけどかわいくて捨てられない。」

そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば3つのサイズ展開になりました。

綿毛もひとつひとつ個性豊かです。

ギュッと詰まった子もいれば、ふわりとエアリーな子もいる。

どんな綿毛にも、それぞれ違った魅力があります。

(左からSサイズ 1,430円、Mサイズ 1,760円、Lサイズ 2,200円)

 

たんぽぽの綿毛の植物標本は、オンラインショップ、イベント出店、そしてtocolierのアトリエで販売しています。

あなたのお気に入りの綿毛を見つけていただけたら嬉しいです。

→ Online shop(BASE)

→ イベント出店スケジュール