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4/9(日)追記:ページ後方に展示の様子をUPしました
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一年ぶりにtocolierの個展を開催します。
展示タイトルは「Rodenstock」(ローデンシュトック)
tocolier個展「Rodenstock」
会期:2017年3月30日(木)〜4月9日(日)
※DMに誤植がありましたが、正しくは3/30(木)からです
休業日:4/4(火)、5(水)
※4/3(月)は定休日ですが臨時営業します
会場:tocolier
昨年、ご縁があり、写真の引き伸ばし機を譲って頂きました。
引き伸ばし機って?という方もいらっしゃるかと思いますが、
写真をフィルムから印画紙に投影、拡大して焼き付けるための機械です。
いつか欲しいと思っていた引き伸ばし機ですが、
まさかこうして譲って頂くとは思いもよりませんでした。
実は、その引き伸ばし機を使っていた方はお逢いしたことがない方なのですが、
届いた引き伸ばし機や、その周りの道具類を箱から出す作業は、
以前使っていた方はきっと大切につかっていたのだろうと、
モノからヒトを知るような、小説の断片を読み解くような時間でした。
tocolierとして、今までやっていない事に挑戦して作品を作り、「tocolier laboratory」としてZINE(小冊子)に残してきました。
今回はその新作のZINEとして、譲って頂いた引き伸ばし機で作品を制作し、ZINEにまとめ、引き伸ばし機のレンズのメーカー名の「Rodenstock」をタイトルにしました。
引き伸ばし機を譲って下さった方、そして仲介してくださった方、暗室の楽しさを教えて下さった方、関わる全ての方に感謝しながら制作した作品です。
個展ではZINEにおさめた作品のほか、未発表の作品も展示します。
ぜひお出かけ下さいませ。
4/9(日)追記
tocolier個展「Rodenstock」お越しくださった皆様、ありがとうございました。
展示の様子はこちら
ずらりと16枚の作品を展示しました。
普通、モノクロの手焼きといえば、モノクロのネガフィルムから焼くのですが、今回はポジフィルから焼いたり、OHPシートで作品と等倍のネガを作成したり、実際に印画紙に瓶を置いてフォトグラムで作品を作ったり、現像液に入れている途中で暗室の灯りを点けソラリゼーションさせたり…と色々と遊んでみました。
レンズにはゴミやカビやクモリなど…はっきりはわからないのですが、あまりコンディションがよくなく、そのレンズを通して焼いた写真にはそのまま写り込んでいたのですが、どことなくノスタルジックな仕上がりになり、私たちはそれを面白さと捉え、そのままそのレンズで作品を作りました。
そんなゴミやカビも、日々の蓄積が可視化さえたもののように感じています。
作品も展示が始まる前日まで暗室で作品を作ったり、今回は思いつくことを色々試し、展示したいと思った写真はとりあえず全部焼いてみました。
それもこれも、とにかく暗室が楽しい!
写真って面白い!
それにつきます。
また、自分たちの作品の良し悪しはさておき、印画紙写真の美しさを改めて実感しました。
お越しくださった方々も、手焼きをされている方や、マニアックな方が多く、お話していてとにかく楽しい展示期間でした。
ああ、もっと話したかった。
そしてもっと色々やってみたい!あれも、これも…と次へとつながる扉を開けたような、そんなきっかけになりました。
会期中、珍しくtocolierのZINEも並べてみました。
(いつも隅っこにあります。。。)
まだまだ実はここに並べていないのもありますが、いやーたくさん作ってきましたね。。。
過去の作品は時代を感じてチョット赤面してしまうものもありますが、どうやったって当時の自分たちには戻れません。
写真に写り込んでいるのは被写体だけではなく、当時の空気や、気分、その人の人となり。
自分たちであり、他人の作品のような気もしますが、それもまた面白さなのではと感じています。
一つ残念なのは、今回の展示の作品集が会期中に作り終われなかった事。
ZINEとは別に作ろうと思っていましたが、結局間に合わず…時間がかかってしまいますが、改めて作ろうと思っています。
展示はtocolierの二人(hanatoとmimi)のフィルムで撮影した写真から構成していますが、全ての写真には「瓶」または「瓶と花」というひとつの共通項をもたせました。
そんな今回の展示にあわせて、ヴィンテージの瓶も新たに仕入れ、並べてて展示しました。
新たな扉を開けるきっかけになったRodenstock。
写真ってこんな事もできて楽しいんだな、そんな事が伝わると嬉しいです。
お越しくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
tocolier
(hanato&mimi)